「IPv6導入の最大の課題は,IPv6マルチプレフィックス問題である」---。2009年2月23日,ITproテクノロジ・カンファレンス「プロバイダ/データセンターのIPv4アドレス枯渇対策」に社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)副会長の立石聡明氏が登壇。NTT東西のNGN(次世代ネットワーク)上でインターネット接続事業者(ISP)のIPv6インターネット接続サービスを利用すると通信に不具合が生じる「IPv6マルチプレフィックス問題」の解決策について説明した。 IPv6マルチプレフィックス問題は,NGNがIPv6の閉路網になっているために,IPv6アドレスを持ったユーザー端末がNGNのネットワーク網を超えて通信をしようとするときに支障をきたすものである。この状態を立石氏は「IPv6アドレスを持った端末が通信するときに,NGNとISPのプレフィックスのどちらを取るか分から