北陸新幹線の建設負担金の増額分約220億円の支払いを県が拒否している問題で、泉田裕彦知事は6日、国とJR東日本に対し、同新幹線の全列車が「上越駅(仮称)」に停車するよう要望していく姿勢を示した。県議会一般質問で明らかにした。 県が今月、国とJR東日本に上越駅への停車見通しを問い合わせたところ「制度上、運行計画はJRが決める」(国土交通省)、「今後検討する」(JR東日本)として明確な回答が得られなかったという。上越駅はJR東日本と同西日本の境界にあたり、これまで県部局内では「運転士や乗務員の乗り降りに伴い、全列車が停車する」との見方が強かった。 泉田知事は「国が地方にメリットがあると負担を求めるなら、負担に応じた利用機会を確保すべきだ」と主張した。【黒田阿紗子】