ことしも深刻な不漁が見込まれる北太平洋のサンマ漁で、10トン以上の小型船による棒受け網漁が解禁され、北海道根室市などの港から漁船が出発しました。 北太平洋のサンマの棒受け網漁は、10日に10トン以上20トン未満の小型船で解禁されましたが、しけのため出漁を延期していました。 12日は天候が回復し、サンマの水揚げ量が全国一の根室市の花咲港では氷や食料などを積み込んだ後、2隻が漁場に向けて出発しました。 「水産研究・教育機構」が7月下旬に示した見通しでは、日本近海などの漁場に来るサンマの量は過去最低だった去年を上回るものの、おととしを下回り、引き続き低い水準にとどまるとしています。 ことしも、特に漁期の前半に深刻な不漁が予想され、各漁協によりますと、12日に道東の港から漁に出た小型船は去年の初出漁と比べて8隻少ない、合わせて4隻にとどまったということです。 船頭の30代の男性は「サンマがいるかい