『スティーブ・ジョブズ 神の交渉力』(竹内一正著・リュウ・ブックスアステ新書)より。 【スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは、「3分間で100億円を生む」と評される。 iPodの販売総計が2200万台を突破する間、彼は3回プレゼンを行った。売上総額をプレゼン時間で割ると、3分間約100億円になるという。 世の中には多くの天才的なパフォーマーがいるが、ジョブズのように、業績や技術などに関する話に2時間も聴衆に身を乗り出させ、聞きほれさせるエンターテインメントはいない。最後には、感動のあまりのスタンディング・オベーション(総立ち拍手)が鳴りやまなくなるプレゼンは神技であり、魔法のショーである。 彼の卓越したプレゼン能力が、アップルという会社のブランド力を高めている。その力は、iPodやマッキントッシュ(マック)と同様に、最高の商品ともいえる。同時に、最高の営業交渉でもある。 たとえば19