「そりゃやっぱり×××でしょうゲヘヘ」なんて邪な心で読んだら、豪快に投げられた。 少女論のフリをしているものの、本書は物語論、しかもアニミズム的説明知まで深堀りしている学術寄りの論文集。ギリシア神話や北欧伝承、古事記、ディズニー映画「美女と野獣」を読み解いて、「説明知としての物語」を詳らかにしている。 amazonにある惹句「大人のための物語論」は絶妙で、「眠れる美女」が起きないことをいいことに、イタして孕ませたりする伝承や、天真爛漫な「ラプンツェル」を○○して××する挿話など、「オトナの」要素に事欠かない。(余談だが、「ラプンツェル」は、ディズニープリンセス映画として来夏に公開される。○○して××するところは物語の性質上不可避なので、どう演出されるかが見所) 実は、お題そのものに欺瞞が隠されている。「知ってはいけない」という禁止は、禁止対象を示すことになり、そもそも知らずに済んだことを
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