[オペラ] ワーグナー『ワルキューレ』 4月12日・新国立劇場 (写真右は、王妃フリッカ(ツィトコーワ)を慰めるヴォータン(ラジライネン)。写真下は、第一幕冒頭、フンディングの家。舞台を上下から刺し貫く象徴的な「矢」。上の矢はトネリコの木で、神剣ノートゥングが埋め込まれている。また、人体より大きなテーブルと椅子の使い方が巧い。もう一つは、第三幕冒頭、ワルキューレたちが結集するワルハル城はサイレンの鳴り響く病院の緊急室。ヴォータンに追い詰められるブリュンヒルデ(ネーメット、手前)。) キース・ウォーナー演出の『ワルキューレ』は7年前の再演だが、これほど素晴らしい舞台が日本で上演できるとは驚きだ。バイロイトには及ばないにしても、ヨーロッパの一流歌劇場に近い水準ではなかろうか。もっとも主要歌手は全員が声量豊かな外国人だから、日本人による上演とは言えないが。ジークムント(ヴォトリッヒ)もジークリン