AKB48と絶えず拡張している姉妹グループの驚異的な人気を見ていると、秋元康がある種の天賦の才能を持っていることは否定できない。最初、アニメのコンベンションや遊園地でのパフォーマンスに最も適したニッチ製品のように見えたものを、日本で最も成功したグループに作りかえたことは注目に値する。『ここにいたこと』のリリースは、AKB現象を分析する場合のどんな対象物とも同じぐらいによいプラットホームを提供し、秋元の才能がグループのマーケティングを超えて、AKBの音楽の中にも広がるのかどうかという疑問にも答えている。 マーケティングについて AKB48レベルの商業的な成功を達成するためには、かなり多数の女性ファンをを引き付けなければならないことであろう。それにも関わらず、秋葉原のAKB48の劇場の外で待つファンの行列を見ると、そこにはごくわずかな女性しかいないのである。彼らの軽度なファンの多くは女性である