「ふたりの日曜日」。彼氏に逢いに「バス」に揺られて行く。これが70年代初期なんである。この地点から1978年の「プレイバック part 2」の“真っ赤なポルシェ”までは5年しかない。この“速さ”の変化が70年代だった。 あるいは「恋する夏の日」。これは明らかに皇太子(現天皇)と美智子妃の軽井沢デートがモチーフである。でも♪あなたは来るわ あの道から 自転車漕ぎ 今日も来るわ なのである。今ならビーエムとかで乗りつけるだろうし、80年代だったらTDLのステッカーを貼ったファミリア5ドアハッチバックかなんかで迎えに来てくれるだろう。 真理ちゃんは、高度消費社会が終末を迎える前の、多幸感な時代の中で、人々の善意に支えられて登場したアイドルである。なんたって「時間ですよ」であり「となりの真理ちゃん」である。でも真理ちゃんの人気は3年位でパタっと終わってしまう。この人気の急落ぶりは後のPLに近いもの