DIR EN GREYが通算9作目となるフルアルバム「ARCHE」(アルケー)を完成させた。多くのリスナーに衝撃を与えた怪作「DUM SPIRO SPERO」から3年4カ月ぶりとなる今作は、前作とは異なる作風の1枚。2~4分台のストレートな楽曲群はそれぞれ濃厚な仕上がりで、口当たりはいいものの聴き込むほどに新たな発見が多いものばかりだ。 メジャーデビュー15周年を迎えた今年、ギリシャ語で「根源」を意味するタイトルが冠された今作を携えDIR EN GREYはどこへ向かおうとしているのか。メンバーの薫(G)にアルバムの話題、そしてバンドの未来について話を聞いた。 取材・文 / 西廣智一 始まった途端に曲の雰囲気がわかるようなアレンジ ──前回のインタビュー(参照:DIR EN GREY「SUSTAIN THE UNTRUTH」インタビュー)で薫さんはニューアルバムについて「本当にどうなるかわか