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2023年8月31日のブックマーク (1件)

  • 【批評の座標 第9回】オブジェと円環的時間――澁澤龍彦論(七草繭子)|人文書院

    第9回に取り上げるのは、サドをはじめエキセントリックな外国文学の紹介者であり、古今東西の奇譚を蒐集するコレクターであり幻想的なエッセイスト、そして遺作として『高丘親王航海記』を遺した小説家でもある、あまりに多彩な顔をもつ澁澤龍彦。澁澤のオブジェへの偏愛を軸に、その冒険的な知性の輪郭を鮮やかに描きだすのは、今回の論考でデビューを果たす七草繭子(N魔女)です。 批評の座標 ――批評の地勢図を引き直す オブジェと円環的時間――澁澤龍彦論七草繭子 一 序文貝殻や骨は、いわば生の記憶であり、欲望の結晶である。生はそのなかで、かっちりと凝固し、つややかに光り、歳月に耐えた永遠性を誇っている。[1] 寝る前には必ずガラスに閉じ込められた半透明の海月のオブジェを眺め、起きたら自分もガラスの海月になっていたら良いのに、と思いながら眠る。子供の頃からオブジェが好きだった。 幼少期、祖父の家には沢山のオブジェが

    【批評の座標 第9回】オブジェと円環的時間――澁澤龍彦論(七草繭子)|人文書院
    Imamu
    Imamu 2023/08/31
    「オブジェを吞みこみつつも、同時に呑みこまれたいという願望」「気取りはストイシズムによって自らを客体化=オブジェとして扱う」「類型に落とし込んだ自分」