日文研に来て、ひたすら困惑するのは日文研の最大の関心が組織としての延命にある、という印象だ。何故、日文研が必要なのかの議論はない。苦肉の「大衆文化プロジェクト」なども一つ間違えばコスプレする政治家のごとき中途半端さになりかねない。それが危機を叫ばれる人文科学の却って首を絞めないか。延命策でなく、「日文研の終らせ方」をも覚悟を決めて視野にいれなければ未来など描けないと思うが。 大塚英志教授 紹介ページ http://research.nichibun.ac.jp/ja/researcher/staff/s043/index.html