Ganymede's Garden:Kazuo Terakado’s Blog遅まきながら、先日、映画『オデッセイ』を観てきました。この映画を一言でいうと、実際の有人火星探査では起こり得ないことのみでストーリーが出来上がっている作品です。 『ゼロ・グラビティ』と同じように、中国市場を意識したこの作品では、アメリカの危機を最後に救うのは中国という設定です。原作と比較してみると、映画では中国での公開のためにいくつかの配慮があったことが分かります。 原作では、中国がアメリカに救いの手をさしのべるのは、アメリカに恩を売り、アレス5 のクルーに中国人宇宙飛行士を送りこむための方策であることが書かれていますが、映画では「善意」からアメリカを助けることになっています。また、NASA の火星探査ミッションの統括責任者ヴェンカト・カプーアは、原作では「ヒンドゥー教徒」とされ、インド系アメリカ人であること
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