東京電力は12日、東日本大震災の影響で電力供給が需要に追いつかない見通しとなったことから13日にも計画的に地域ごとに交代で停電する「輪番停電」を行うと発表した。家庭、工場、公共施設の区別なく3時間ごとに送電を止める。東電では、自宅で医療機器を使う人には発電機を貸し出すなどして対応するとしている。 東電によると、12日は供給力3700万キロワットに対し、需要が午後6~7時には3800万キロワットに達する可能性がある。このため、大口の需要家の一部に電力使用の抑制を求めている。 ただ12日の供給力は、夜間の電力で水をダムにくみ上げて昼間の発電に使う「揚水発電」を含んでいる。13日には揚水ダムの水がなくなり供給力は3100万キロワット程度に落ちる見通し。