23日に行われた選抜高校野球大会の1回戦で、スリランカ人のスジーワ・ウィジャヤナーヤカさん(31)が審判員を務めた。外国出身者が春夏の甲子園で審判員を務めるのは極めて異例。スジーワさんは「うれしかったし楽しかった。夢をかなえることができた」と声を弾ませた。 第2試合の仙台育英―神村学園戦の二塁塁審で、「聖地」甲子園球場のグラウンドに初めて足を踏み入れた。きびきびとした動作で打球やプレーを追い、毅然(きぜん)とジャッジ。三回に神村学園が試みた二盗をアウトと判定した場面は、「100%自信があった。よく見えた」と胸を張った。 母国で高校時代に野球を始め、2006年に大分県の立命館アジア太平洋大学に留学した。07年に審判員の講習会に参加。10年春に初めて訪れて感動した甲子園に、今回は福岡県高校野球連盟の推薦で派遣された。 「山に登って、また高い山に登りたくなった。甲子園で学んだことを生かして