アフリカ支援、日本苦戦=巨額の中国資金前に-「量」より「質」アピール 2019年08月30日18時53分 コンゴ(旧ザイール)のチセケディ大統領(右)との会談に臨む安倍晋三首相=30日午前、横浜市西区のホテル(代表撮影) 最後のフロンティアと呼ばれるアフリカの将来を話し合う第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が30日、閉幕した。日本は3日間の討議で、影響力を増す中国を意識し、「量」より「質」を重んじた支援を次々に打ち出し、存在感発揮を狙った。しかし、中国の圧倒的な資金力を前に苦戦を強いられている印象は否めない。 ◇支援目標額示さず 「TICADは1993年の誕生時から一貫してアフリカを尊重するフォーラムだ」。安倍晋三首相は30日の閉会式で、アフリカ支援の老舗であるTICADは「責任ある援助」(周辺)を続けてきたとアピールし、融資対象国を借金漬けにしているとされる中国への対抗意識をにじませ