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ブックマーク / samuraiblue.jp (5)

  • ザッケローニ監督手記 vol.33「4年目の私の日本」

    での仕事も4年目に入り、来日当初に比べると、さすがに大きな発見や驚きは少なくなりました。そういう意味では日の生活に慣れたのでしょう。ただ、いまだにに関しては発見が残っている気がします。すし、刺身、ソバ、とんかつなどに続いて昨年、私のお気に入りリストに入ったものが幾つかあります。たとえば、しゃぶしゃぶ。肉だけではなく魚介類にもトライしましたが、シーズンの時期のカニしゃぶはとても美味でした。鍋物は日の冬の定番だそうですが、一つの鍋を大勢で共有することもまったく抵抗はありませんでした。お好み焼きも最近べたものの中では印象に残っています。ピザと比べてどう思うかと聞かれると答えに窮しますが、とにかく、日ではどこに行っても、その土地と結びついたおいしいものがべられることに感心します。ヨーロッパでは必ずしもそうはいきませんからね。日では駅の中でもおいしいものがべられる。東京駅などそう

    InoHiro
    InoHiro 2014/01/29
  • ザッケローニ監督手記 vol.29「テストマッチ」

    9月、10月、11月と3カ月連続で組まれたダブルデートの国際マッチデーを日本代表は最高の相手と締めくくることができます。ベルギーに飛んで16日にゲンクでオランダ代表と、19日にはブリュッセルでベルギー代表と戦うのです。FIFAランキングでベルギーは5位、オランダは8位。掛け値なしの強豪です。10月の東欧遠征に続いて今回もアウェイでの試合を日協会にお願いして組んでもらいました。最初に戦うオランダにはパスをよくつないで常にイニシアチブを取ってくるという印象があります。GKも含めて全員が連動して攻守に参加し、ピッチのどこからでもしっかりプレーし、相手ゴールに迫る方法もよく知るチームです。技術力もあってフィジカルも強い。それだけの要素がそろっているからこそルーマニアやハンガリー、トルコといった難敵と同居したワールドカップ欧州予選を勝点28(9勝1分け)という成績で勝ち抜けたのだと思います。得失点

    InoHiro
    InoHiro 2013/11/20
  • ザッケローニ監督手記 vol.01「運命の国」

    ちょうど今から1年前、世界はワールドカップの熱狂の中にありました。南アフリカで開かれた世界最大のお祭りを私も家族と一緒に一喜一憂しながら見ていました。もちろん、そのころは私が日本代表の監督になるとは夢にも思っていませんでした。 ワールドカップが始まる1カ月くらい前だったでしょうか。当時はまだユベントスの監督だった私のもとに日本代表監督の岡田武史さんがトリノまで訪ねて来られました。今にして思うと当に不思議でなりません。岡田さんとは共通の知人を介して知り合い、その時は戦術論や日サッカーについていろいろな話をしました。イタリアで長くクラブチームの監督を務めた私ですが、現職の代表監督と話す機会はそうそうないものです。そういう貴重な経験の相手が日の代表監督だったこと。振り返ると運命的なことのように思えます。 そこに何かを感じたのでしょう。ワールドカップの期間中、日は私にとって気になる国にな

    InoHiro
    InoHiro 2013/11/20
  • ザッケローニ監督手記 vol.15「日本のホスピタリティー」

    4年に1度、ワールドカップの中間年に欧州最強の代表チームを決める「ユーロ」はスペインの史上初の2連覇で幕を閉じました。我がイタリアは決勝では0-4といいところなく敗れました。とはいえ、今大会のイタリアの躍進には目を見張るものがありました。過去のイタリアとの違いはボール・ポゼッションが高まったことではないでしょうか。それは自分たちの方から積極的に主導権を握って攻めたことを意味します。 私が考えるボール・ポゼッションで、パーセンテージとして特に重要なのは相手陣内でのボール支配です。自陣の後ろの方でだらだらとパスをつないで支配率を上げても意味はありません。 効果的な攻撃を仕掛けるには、やはり「ここ」というときにパスを引き出す走りが必要になります。そのときに「ここでパスが来る」「あそこならパスを受けられる」と思って走るのと、パスが出るのか出ないのか不明確なまま走るのとでは全く違います。確信のある走

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    InoHiro 2012/07/11
  • ザッケローニ監督手記 vol.06「欧州視察とアウェー戦」

    10月上旬、約2週間の日程でヨーロッパを視察して回りました。14日に出て、29日に帰国するまでの間にフランクフルト、シュツットガルト、カールスルーエ、ドルトムントなどドイツの6都市とイタリアのノバーラ、スペインのマドリードを訪ねました。ヨーロッパでプレーする日選手の情報を収集するためです。 日に戻ってきたとき、ほっとした感覚が自分の中にあることに気づきました。皆さんは私がヨーロッパを視察していると聞いて「イタリアにも帰ったんだな」と思われたかもしれませんが、私には「帰る」という言葉がイタリアから日に戻ってきたときの方がしっくりくるように思えました。 日での暮らしは1年を越え、日を拠点にして外に出かけるということが生活のベースとして普通になったことがありますし、仕事が日にあるのでイタリアにいても頭の中に常に日サッカーのことがあるからでしょう。衣服とか日常生活に必要な品々もすべて

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