富士通研究所は、ディープラーニング(深層学習:多層ニューラルネットによる機械学習)を複数のサーバーで効率的に分散処理させ、学習を高速化する技術を開発した。これまで学習に1週間かかっていたところを、6時間ほどに短縮できる。ニューラルネットの設計と検証のサイクルを高速に回すことができ、研究開発の効率を高められる。 データ容量が大きく分散化が難しいとされる画像認識用ニューラルネット「AlexNet」で実験したところ、GPU64台の並列化で、GPU1台と比較して処理速度を27倍に高められた。「我々が確認しているAlexNetの高速化では、これが世界で最も速い」(富士通研究所 コンピュータシステム研究所 データシステムプロジェクト 主任研究員の田原司睦氏)。 富士通研究所は、今回の技術について特許を出願済み。富士通のAI技術「Human Centric AI Zinrai」の一つとして2016年度中