サントリーホールディングス(HD)がついにキリンHDを抜き、国内加工食品メーカーのトップに上り詰めた。 サントリーHDが2月16日に発表した2014年12月期連結決算は、売上高が前期比20.3%増の2兆4552億円、営業利益が同30.2%増の1648億円だった。海外事業の好調が好業績に貢献した。キリンHDが同12日に発表した同期連結決算と比較し、売上高が2594億円、営業利益が503億円とそれぞれ上回るなど、すべての主要業績指標でサントリーHDはキリンHDを凌駕し、名実共にトップの座に躍り出た。 サントリーHDは15年12月期も売上高を7.9%増の2兆6500億円、営業利益を17.1%増の1930億円と見込んでおり、キリンHDとの差はさらに開く見通しだ。 ●稚拙な海外M&A キリンHDが「不動」といわれた業界トップの座から転落した要因の一つとして指摘されているのは、海外事業の拙さだ。その典
![キリン、凋落を招いた稚拙な海外戦略 遠ざかる“M&A巧者”サントリーの背中](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/964f8f29dc875c805bda9e8e46b80ba048788294/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbiz-journal.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2019%2F06%2Fpost_5709_20140813.jpg)