〈自衛隊制服組のトップとして4年半。米朝の軍事衝突も予想された朝鮮半島危機に直面しながら、重責は異例の長期に及んだ。退官から2カ月が経過し、緊張の糸が切れたのではないかと話を聞き始めると、現職当時と変わらぬ落ち着いた口ぶりだった〉 公用の携帯電話を持たされなくなりましたから、生活のリズムは変わりました。それでも、北朝鮮やF35ステルス戦闘機のニュースなどを聞くと、まだ気になりますね。現役時代から「オンオフ」をきちんとするよう心がけていたので、疲れが出るということはないです。 自衛隊は何かあれば即応体制をとり、それをローテーションで回す。常に休む人間をつくっておかないとならないんです。私自身もオンオフを心掛けていました。だから、在職中も緊張でつぶれるようなことはなかったし、辞めて糸が切れることもありません。 〈オフを過ごすといっても遠出はできないが、河野氏の場合、身近なところにその方法があっ