緻密な計算によって配置された木々が空間に独特の奥行きを与える。足元の池がモザイク模様を織り成し、美しい新緑を映し出す。 那須高原の自然をキャンバスにデザインした「水庭」は、建築家の石上純也氏が手掛け、平成30年に完成した。本格的なガラス・陶芸スタジオが併設された長期滞在型の宿泊施設「アートビオトープ那須」(栃木県那須町)に隣接する。 ブナ、コナラなど318本の樹木を周辺から移植し、大小さまざまな160の池を配置した。カエルの鳴き声が響く池をのぞくと、オタマジャクシやアメンボなどが見られ、自然と共生した動植物の生息空間になっている。 敷地は牧草地だったが、それ以前は水田、さらには雑木林だった。水庭は、この土地の環境の変遷を表現したものでもある。訪れるには新緑が美しい5月から6月がベストシーズンだが、紅葉や雪景色など四季折々の姿を楽しむことができる。 水庭への訪問は新型コロナウイルスの影響で現
![【動画】人と自然、共生願う「水庭」 栃木県那須町](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0ff804dbb79a022fb13e06edd316ff89dad4d099/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FCtmWj23hyiluwUhEX12CehA5AHg%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FGCRQVNRR55K3LAGME3OSDHMYQ4.jpg)