信号無視の歩行者が目立つ岡山市北区錦町の両備本社西交差点で、車両や歩行者の流れを感知し、車が走っていない時は歩行者側の青信号を優先確保する全国初の信号機が、12日から運用を始める。赤で渡る歩行者を女児の声で注意する機能もあり、県警は「効果を見て県内各地に広げたい」としている。 市中心部の繁華街にある交差点。県警交通規制課が今年1月に行った調査では、横断者の約3割が信号を無視していた。車の通行量は比較的少ないため、歩行者を優先することで信号無視を減らす狙い。 形もユニークで、フードがない県内初の薄型タイプ。従来と比べ幅は約4分の1の6センチ、重さは半分程度の13キロで、風や雪に強いため北海道や沖縄で導入されている。 感知器を周辺5カ所に設置し、通行車両がない時は車道の青信号を短縮。横断中の人がいると歩行者側の青点滅の時間が延びる。信号無視に対しては、女の子の声で「信号は赤だよ。渡らないで」な