日書連がウェイズジャパンと提携して進める電子書籍販売事業は、1月末にサービスを開始して3ヵ月余りが経過。 現在11組合96書店でプリペイドカードや電子コミックリーダーの販売に取り組んでいる。 日書連指導教育委員会・電子書籍対応部会の鶴谷祿郎部会長(青森県書店商業組合理事長)に、同事業の狙いと今後の展開について聞いた。 (聞き手=本紙・土屋和彦) 〔電子書籍で需要を喚起〕 ――日書連が電子書籍サービスに取り組む意図は。 「電子書籍は、出版社や著者が、電子書店のプラットフォームを経由して読者にダイレクトに届けるビジネス。 紙の本に関しては、書店が読者の要望を聞いて自分のお店に活かし、また業界の川上に反映してきた。 電子書籍という新しい市場において、書店が蚊帳の外に置かれてはいけないという危機感から、我々が電子書籍も扱えるようにしようということが一つだ。 もう一つは、