札幌市円山動物園(金沢信治園長)は26日、釧路、帯広両市の動物園に贈った雄のホッキョクグマ2頭が、実はいずれも雌だったと発表した。幼獣のときの性別判定に誤りがあったのが原因で、同園は「関係各位に大きな混乱を与えた」と陳謝し、今後はDNA鑑定を取り入れるなど慎重に対応していく。 【毎日動物園】ふわふわの赤ちゃんもいっぱいいるよ! 雌と分かったのは、釧路市動物園の「ツヨシ」(4歳)と、帯広市のおびひろ動物園の「ピリカ」(2歳)。2頭は円山動物園で生まれ、同園は生後約3カ月で生殖器付近の外見から「雄」と判定。繁殖のため、05年1月に釧路、昨年2月に帯広にそれぞれ移された。釧路市動物園は雌の「クルミ」(11歳)とのペアリングを期待し、市民応援団「ツヨシプロジェクト」も生まれ、2世誕生を心待ちにしていた。 しかし、今年6月にクルミと一緒のおりに入ったツヨシに「雄らしい行動が見られない」と、釧路