オピニオン 過小評価続く女性研究者 米国でもマチルダ効果歴然(鳥居啓子 氏 / 米ワシントン大学卓越教授、ハワードヒューズ医学研究所正研究員) 2016.01.25 鳥居啓子 氏 / 米ワシントン大学卓越教授、ハワードヒューズ医学研究所正研究員 冷戦のさなか、太平洋での米軍の核実験による「死の灰」による被爆と水質汚染の実体を暴く。まだアジア系に対する差別も大きかった1960年代に、米国に単身で乗り込み、ハンディをものとせず米国科学者と測定競争を行い、そして勝利する。【猿橋勝子】というレジェンド—。 昨年、私は35回目の猿橋賞受賞者として選ばれ、この賞の選考・授与組織である「女性科学者に明るい未来をの会」の米沢富美子(よねざわ ふみこ)会長をはじめ、多数の先輩女性科学者たちとお会いする幸運を得た。故・猿橋勝子(さるはし かつこ)先生が創設され、はや35年。『女性科学者がおかれている状況の暗さ