光タクシー(浦添市)曙営業所の夜勤運転手、元(もと)俊晶さん(48)が6月上旬、浦添市の海岸近くで降ろした乗客の思い詰めた様子に「自殺するかもしれない」と判断し、110番通報した。駆け付けた警察官2人が海に飛び込み、胸までつかっていた30代の女性を間一髪で救助。
寝ながら読書できる器具を発案し特許を取得した伊芸盛俊さん=5月30日、宜野湾市の自宅 【沖縄・宜野湾】伊芸盛俊さん(78)は4月、寝ながら読書できる器具を発案し特許を取得した。子どものころ、勉強が嫌いだったという伊芸さん。「これがあれば勉強が好きになったのに」と苦笑いしつつも、明るく語った。 「まわりの勉強できる子がうらやましかった」と当時を振り返る。両親の期待にも応えられなかった。卒業した後は自動車学校の指導員などの仕事をした。退職し「学問を身に付けていなければ損だ」と思った伊芸さん。自分なりに勉強に興味が持てるような方法を考えた。今年1月、アイデアを思いつき設計図を作成した。大工に頼み、3月に完成した。 「書見器」という名称で特許庁に登録申請し、4月に登録された。 書見器は自分の目線に合わせ、本の角度や高さの調整ができる。今後商品化する予定はないが、特許権を業者に売ることを考えていると
故・平敷兼七さんとタイラジュンさんによる写真展「『妻≠私写真』〔妻を写すと私が写るわけではない〕」が開催されている。2人の写真家がそれぞれの「妻」を撮影した作品を集めた展示だ。タイトルから難しい内容なのだろうか、と思ったが、会場に入ると、おだやかな表情をした2人の女性の写真が出迎えてくれた。それらが丁寧に撮影されてきたことも伝わってくる。親密な人を写真に撮ることで何を表現したのだろう。ユニークな個展を企画したタイラさんに話を聞いた。 左から、平敷さんの次女・當間七海さん、平敷兼七さん(中央の写真)、展示を企画したタイラジュンさん。浦添市城間の平敷兼七ギャラリーにて 写真から出る「視線」を感じさせるために、立体的な展示がされたギャラリー内 浦添市城間にある「平敷兼七ギャラリー」では現在、平敷兼七さんとタイラジュンさんがそれぞれの「妻」を撮影した写真が並んでいる。写真のほとんどが二人の女性に
「あのさ、ふぅん、お母さんがさ、ふぅん、言いよったわけ」。表記しづらいのだが、沖縄の子どもが話すときの「ふぅん」を不思議に思っている ▼英語の「you know」に近い。夢中で話すほど頻度が上がり、文節ごとに連発する子もいる。気持ちに言葉が追いつかないのか、一生懸命伝えようとする姿に思わず顔がほころぶ ▼大人で使う人は少ない。何歳ごろから「ふぅん」と言わなくなるのか。教育現場や子ども支援の現場でも、それほど意識されていない気がする ▼10日付オピニオン面の論壇で、小学校教諭の船越裕和さんが「子どもの声を聞こう」と呼び掛けた。投稿文は「先生、んとさ~ふぅん」という子どもの話し言葉で始まる。教諭と子どもがたわいない会話を楽しむ様子がほほ笑ましい ▼「聞いてほしいことを、聞いてほしいとき、聞いてほしい人に話すこと」が子どもには重要だといわれる。専門家が対面し「さあ、何でも話して」と言っても話すと
沖縄県中城村に住む元中学校教諭の仲座包子(かねこ)さん(78)が、教員生活の最後に担任を務めたクラスの卒業文集をめくると「安室奈美恵」と書かれたページだけ「思い出」の欄が真っ白だ。3年生になると芸能活動でほとんど学校に来られなかった少女は、進路を心配する仲座さんに言い切ったという。「高校には行きません。歌とダンスで生きていくから」。その迷いのない視線を仲座さんは忘れられない。(社会部・新垣綾子) 大きな目に細長い手足。安室奈美恵さん(40)の第一印象は「子鹿のバンビ」だった。この年の秋にグループでメジャーデビューすることになる安室さんは既に、金曜日に上京して土日にテレビやCMの収録をこなす日々。仲座さんには「火曜日から金曜日の朝までは学校に行く」と宣言したが、その約束も始業式から1カ月もすると果たせなくなっていた。 「人気が出ることはうれしいけれど、東京で誰かにだまされていないか、厳しい芸
約50年前から日傘を使っている〝元祖〟「日傘男子」の渡口彦邦さん=那覇市久茂地 全国的に猛烈な暑さが続く中、暑さ対策として日傘を使う「日傘男子」が増えている。沖縄には約50年前から日傘を差している〝元祖〟「日傘男子」がいるのをご存じだろうか。 那覇市で万年筆店を営む渡口彦邦(とぐち・ひこくに)さん(79)。「沖縄日傘愛好会」の会長で、「男性も日傘を」と呼び掛けてきた人でもある。やっと訪れた「日傘男子」ブームに「遅いくらいだよ。日傘は平和のシンボル。みんな日傘を持ちましょう」と呼び掛ける。 夏の沖縄は日差しは強いが、気温は35度を超えることはそれほど多くない。「日傘を差せば日陰にいるのと同じ。快適」とその良さを挙げる。さらに「傘を差すと、顔を上げて前を向かないといけない。日傘は視界良好」と太鼓判を押す。 渡口さんが傘に注目したのは沖縄がまだ米国統治下にあった約50年前。今は免税品店や大型ショ
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