豪雨、台風、猛暑など記録的な気象現象が起こった2018年の日本列島。 様々な要因があるなかで、特に目立ったのが「太平洋高気圧の強さ」でした。 平年では沖縄が梅雨入りする5月後半から日本の南海上まで勢力を広げる太平洋高気圧ですが、今年は冬の間から時々日本の南海上に姿を見せ、5月には台湾から先島方面まで広がってきました。 盛夏期の8月は平年より大きく北に勢力を移しています。秋になって衰退はしたものの、10月の段階でも平年より大きく西に張り出して、小笠原近海まで勢力を残しました。 夏の高気圧が早い段階から勢力を拡大したことで、関東は統計開始以来初めて6月中に梅雨明けが発表。 高気圧の大陸の気圧の谷に挟まれる形になった西日本は、非常に湿った空気が大量に流れ込んで豪雨となりました。