名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設で収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(33)が死亡した問題で、出入国在留管理庁は10日、調査報告書を公表した。体調不良の訴えを担当職員が誇張だと疑っていたほか、からかうような発言をしていたことが判明。報告書は「危機意識に欠けた」とし、全入管職員の意識改革を求める異例の事態となった。 医療体制や、収容者の体調に関する情報共有の不備も認めた。死因の特定には至らなかった。 記者会見した佐々木聖子長官は、名古屋入管の佐野豪俊局長と当時の次長を訓告とし、警備監理官ら2人を厳重注意処分にしたことを発表した。 名古屋出入国在留管理局の施設収容中に死亡したウィシュマ・サンダマリさんに関する調査報告書を公表する出入国在留管理庁の佐々木聖子長官=10日午前、法務省
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