7月6日、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら教団元幹部7人の死刑が執行されたが、これについては前回の「直言」の付記で書いた(端本悟死刑囚が含まれなかったことの感慨は、直言「オウム裁判は終結したか」参照)。その死刑執行の前夜、赤坂議員宿舎で開かれた「赤坂自民亭」なる飲み会における上川陽子法務大臣の「いいね」ポーズは衝撃的だった。 「死刑の執行は、法務大臣の命令による。」(刑事訴訟法475条1項)、「法務大臣が死刑の執行を命じたときは、5日以内にその執行をしなければならない。」(同2項)。死刑は国家による法律に基づく殺人である。いつ、誰を、何人執行するかについては、すべて法務大臣の判断に委ねられている。その大臣が、同一事件で7人もの大量の死刑執行を命令してその執行を翌日に控えて、それを決定した本人が「いいね」ポーズをとるというのは、大臣以前に人間としてどうなのか。末席でおとなし