ドイツKarlsruhe大学および,米国エネルギー省が米Iowa State Universityに設置した研究所であるAmes Laboratoryの研究グループは,波長が780nmの赤色の光で,誘電率と透磁率の値が共に負となり,屈折率の値も負となる左手系メタマテリアルを開発した。2007年1月5日付けの「Science」など複数の学術誌に論文が掲載された(Ames Laboratoryの発表資料)。 可視光向けの左手系メタマテリアルが開発されたのはこれが世界で初めてである。従来は1.4μmの赤外線が最短の波長だった(波長1.5μmの赤外線向け左手系メタマテリアルの関連記事)。これで,回折限界を超えた高い分解能を持つ平らな光学レンズ「スーパーレンズ」や,中に入れた物体をその覆いと共に見えなくする透明マントの開発に一歩近づいたという(関連ブログ)。 今回の「媒体」は,網戸の網(Ames L