ダイノパックは、もともとエンジンの出力を測る「ダイナモ」の一種だが、タイヤ付きのクルマをまるごと載せるローラー式とは違い、負荷をかけるためのダイナモはホイールをはずした駆動輪の車軸のホイールハブに直接接続する。 ハブ直結なので、ローラー式と違って、タイヤスリップの心配がないから、ダイナモの負荷も自由自在に変えられる。 つまり静止した条件で、走行状態のクルマをほぼ完全に再現できる。 アクセル全開なのにエンジン回転数は3000rpmで上がりも下がりもせずにピタリと止める・・・みたいな手品のようなことがダイノパックだと簡単にできてしまう。 これはまるで、エンジンサウンドを収録するための機械のようではないか。 以来、アミューズの田名邊さんにお願いしてはエンジン音の収録を行うようになった。 だから、グランツーリスモに収録されているクルマのサウンド・クオリティが良いものはだいたいダイノパック収録のもの