昨年の震災、タイの洪水、それに続く超円高、欧州危機の状況下、日本企業にとってあまりよい話は聞こえてきません。そのような中で、パナソニック、ソニー、シャープ等の大手企業の業績不振も相次いで伝えられています。それもどうも日本のものづくりはダメになったとか、どうなっているのだというような論調が目立つように感じます。 ところがこれらの企業が属している電機業界が押し並べて業績が悪いわけでもないのです。電機大手の業績で明暗がくっきりと分かれています。例えば日立製作所は2012年3月期連結決算は純利益が2期連続で過去最高を更新しました。一方、ソニーはテレビ事業不振により同社として過去最大の最終赤字に陥っています。半導体関連でも、エルピーダの破綻やルネサスの不振も伝えられています。 勝ち組と負け組に大きく分かれています。そして、その背景にある共通項は何なのかを考えてみないと、今の状況は把握しづらいと思って