人工的に培養された食肉を使った食料品が2018年中には一般販売されるかもしれない。米国のニュースメディア「CNN」が今月1日付けで報じている。 ■培養肉・クリーンミート 動物の幹細胞を抽出・培養して作る培養肉「クリーンミート」が、2018年末までにはレストランに並ぶとし、話題を呼んでいる。クリーンミートは日本ではあまり話題にならないが、欧米ではこの数年非常に注目を浴びている分野であり、未来の食料供給源としてビル・ゲイツやリチャード・ブランソンといった錚々たる顔ぶれが大金を投じている。 クリーンミートを作るテクノロジーの原理は、幹細胞を使った再生医療などと基本的には同じだ。牛や豚などの家畜の幹細胞から作られた筋肉細胞を培養・増殖させ、ハンバーグやミートボールの原料となる肉を作り出すのである。クリーンミートを開発する「Mosa Meat」社CEOのMark Post氏によれば、およそ9週間の培