フィリピンの首都マニラで29日開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、議長を務める同国のドゥテルテ大統領が「米国は朝鮮半島から手を引くべきだ」と発言した。ASEAN外交筋が明らかにした。 ドゥテルテ氏はこれまでも反米姿勢を繰り返し示しているが、トランプ米政権が空母を派遣、北朝鮮を巡る緊張が高まっている時期だけに、発言は波紋を呼びそうだ。 同筋によると、ドゥテルテ氏は金正恩朝鮮労働党委員長を念頭に「北朝鮮のあの男を止めるのは中国に任せるべきだ。核戦争に勝者はいない。(派遣された)米国の軍艦は恐怖を呼んでいるだけだ」などとも述べた。(共同)