韓国映画を観るたび、「気合が入ってるな」と思う なぜ人は狂うのだろうか? 科学と文明の時代に生きる現代人にとって、どうにも解明されない問題や不慮の厄災は脅威以外の何物でもない。世界が今まさに、新型コロナウィルス感染症という疫病の脅威に晒され、誰もがヒリヒリとした日常を送る中、日生劇場で上演されているミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は、そんな現代人に、一つの疑問を投げかける。人間が真に恐れるべきなのは、人間が持つ狂気なのではないかと。 19世紀のロンドンで起こった“切り裂きジャック”の事件をモチーフにしたこの作品は、2007年にチェコで生まれた。2年後に韓国で上演された際は、大幅な脚色と新曲の追加などを経て、10年以上にもわたって上演される大ヒットミュージカルになった。その『ジャック・ザ・リッパー』の日本版で、木村達成さんとダブルキャストで、主人公ダニエルを演じているのが小野賢章さんだ
![小野賢章「ハリーの吹き替え」から「仕事がない時代」を経て得た大きなもの(菊地 陽子)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a9766e7476cacfa70af123d952752d171d9e2ae4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F6%2Fd%2F1200m%2Fimg_6da9c9451beca237f5d06ffa08f1dcea22041.jpg)