「やせ細った牛を見たら不憫で、手近のエサをあげてしまった結果でしょうね」と司会の小倉智昭がいう。原発近くの畜産農家を訪ねたときの記憶をたどる。しかし、その牛を出荷してしまうとなると話は別だ。 福島産の牛肉から放射性セシウムが検出された。笠井信輔アナは「流通しているものは安全だという国の原則が崩れてしまった」という。出荷したときの検査は、牛の外側を計測して「安全」としたのだが、エサによる内部被曝はわからなかった。 福島原発事故後も屋外にあったエサ 7月7日(2011年)、東京食肉市場に入っている福島産の牛肉を調べたところ、11頭で基準値を上回る結果が出て大騒ぎになっている。調べると、出荷したのは南相馬市の緊急時避難準備区域の1軒の畜産農家だった。それ以前にも同じ農家から6頭が出荷されていて、これらの肉が9都道府県に流通し、一部は飲食店などですでに消費されていた。肉の流通先は北海道から四国にま
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