東日本大震災で東北各県の水産物、青果の有名産地が壊滅的な被害を受けたことで、関西の各市場では入荷が全面ストップする事態となっている。関西各市場では西日本産品の取扱量が比較的多いため、今のところ価格に大きな変動はないが「長期化すれば、何らかの影響は出てくる」(青果物卸売業者)と懸念する声が上がっている。 大阪市中央卸売市場(大阪市福島区)では、地震発生以降、岩手、宮城両県からサンマやホタテ貝、ワカメ、カキなどの水産物がほとんど入荷できない状況となった。 水産物卸売会社、うおいち(同区)は14日朝、東北産の代りに島根や長崎、高知各県からの入荷を増やし、通常とほぼ同じ量を確保した。価格では大きな影響はなかったが、「東北地方からの入荷停止が長引くと、西日本の水産物が取り合いになるかも」と永峯理一・営業広報課長は不安の色をにじませる。 被害が比較的、軽微だった北海道や青森県産品は、新潟県や東京都でい