ニューヨーク(CNNMoney) 「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」として日本で知られる家族のふりをして高齢者をだまして金を奪う詐欺が米国でも急増し、当局などが警戒を呼びかけている。 孫を装って金を要求することから、米国では「祖父母詐欺」と呼ばれている。米連邦取引委員会(FTC)の統計によれば、発生件数は2009年には743件だったのに対し、2010年以降は4万件を超える。通報されなかった件数はさらに多いとみられる。 ニュージャージー州に住むジョン・ミキーティンさんと妻のアンさんも被害者だ。去年の秋、孫のダニエルさんをかたった電話のせいで、夫妻は2日間にわたってパニック状態に陥った。 孫のふりをした犯人は、メキシコで自動車事故を起こし、留置所を出るには1800ドルが必要だと語った。翌日になると、今度は財布を盗まれたので、パスポートを新たに作るのに2400ドル必要だと言ってきた。 孫を助けた