1日は24時間だということに異議を唱える人は少ないと思う。そこで、「1日=24×60×60=8万6400秒だから、地球が1回転する時間の8万6400分の1が1秒だ」という解答が得られるかもしれない。残念ながらこれは間違いだ。 また、日本標準時というのは、英グリニッジ天文台の子午儀の中心を通る本初子午線を基準にしたグリニッジ標準時(GMT:Greenwich Mean Time)に、時差の9時間を足したものだと思っていると、これまた間違いとなる。 どうやら子供のころに学校で習った時間の知識は、今日では異なってしまっているようだ。正解を聞くために、日本標準時を運用している独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)を訪問した。 →日本最古の時計はこちら「日本の時計の歴史をたどる旅――滋賀県・近江神宮」 1秒=91億9263万1770回の振動? 東京都小金井市にあるNICTは、情報通信技術に関する