船のプロペラ、水中にあるのになぜ船内へ水が入ってこないの?──。大型タンカー船を運行する東幸海運と船舶部品大手のイーグル工業がその理由と技術を解説してくれました。そ、そういえば知らない……。皆さん、その理由をご存じでしたか? 水中にあるプロペラから水が船内へ入ってこないのは……なぜでしょう?(東幸海運タンカーの日常より、以下同) タンカー船のプロペラの隙間から水が入らない理由をメーカさんに聞いてきた 内航タンカー船 豊善丸 東幸海運(YouTube/東幸海運タンカーの日常) 多くの船は、船外の水面下にプロペラ(スクリュープロペラ)を備え、プロペラを回して水をかくことによって推力を得て進みます。プロペラを回す動力源は船内のエンジン。船外のプロペラは、プロペラと同じく回るシャフト(プロペラ軸)を介して船内のエンジンとつながっています。以前東幸海運が公開した、大型タンカーの4500馬力級巨大エン
船舶輸送に「カボタージュ」という制度があります。聞きなれない言葉ですが、有事に日本を危機から守る、重要な役割を果たしています。 外国船は国内でヒト・モノを運んではダメ 「カボタージュ(Cabotage)」は一般にはあまり馴染みのない言葉です。労働運動関係の用語で、労働組合による「怠業」(わざと作業を遅くする)を意味する「サボタージュ(Sabotage)」と勘違いする人もいるでしょう。 これに対し「カボタージュ」は、国の安全を守る"防波堤"のような役目の制度で、「似て非なるもの」です。一体どんな制度なのでしょうか。 コンテナ船のイメージ(画像:GustavsMD)。 これは基本的に、国内の海運市場へ外国勢がむやみやたらに参入するのを禁止するのが目的です。 「外国船は指定した国内の港(開港地)以外は入港できない」「外国船は国内でのヒト・モノの輸送ができない」の二本柱からなり、「船舶法」でちゃん
タクシー業界には、ドライバーのあいだで通じる隠語が数多く存在。今回はその隠語の中でも「怖い」ものを紹介します。 夜に告げられるとホントに怖い隠語がある どんな業界にも、その道の人だけに通じる隠語があるものです。タクシー業界も様々な隠語がありますが、なかには、ちょっと“怖い”言葉もあります。 タクシーのイメージ(画像:写真AC)。 「大きな忘れ物」 「大きな忘れ物」とは、「大きな事件を起こした逃走中の犯人」という意味です。この言葉は、たとえば警察からドライバーに向けた無線の中で使われます。 「本日午後〇時ごろ○○(場所名)からタクシーをご利用になった方の大きな忘れ物です」 続けて、その「お客様」の年齢や身長、衣服の特徴などを告げ、「該当車両は連絡ください。忘れ物は無線室で保管しています」といった要領で無線が終わります。 これは、殺人事件や強盗事件などの大きな事件が○○で発生したことと、その犯
今日ブログは電蝕と亜鉛版について 船を上架したときに船体のいたるところにこのような金属プレートが取り付けられているのが見えます この金属プレートは亜鉛でできており、防蝕亜鉛板と呼ばれています この防蝕亜鉛板、よく見ると表面がボロボロです なぜ船にこのような亜鉛板に取り付けられているのでしょうか そしてなぜこんなにもボロボロなのでしょうか それを説明するにはまず〝電蝕〟と呼ばれる現象から説明していきましょう そもそも電蝕というのは金属などの化合物が、電気分解によって化学的変化を起こし腐蝕される現象をいいます マグロ船などの大型船の場合は主に鉄で出来ているのですが、海水が電解溶液の役割を果たし、微弱電流が流れることで、どんどん外板の鉄が腐食していき、あっという間に船がボロボロになり穴が開いてしまいます そこで登場するのがこの防蝕亜鉛板 電蝕は異種金属が接している場合、イオン化傾向が高い金属から
電車やバス、タクシーなど、運転に関する業務に携わる人が白い手袋をする姿が見られます。新型コロナの影響により、これまで手袋をしていなかった職種でも見られるようになりましたが、手袋をするのは衛生面の理由だけではありません。 身だしなみ ベトつき防止…だけでない役割 電車やバス、タクシーなど、乗りものに携わる人が手袋をして乗務しているのは、さほど珍しいことではありません。2020年6月現在、新型コロナウイルスの感染予防策として、飛行機のCAなど従来、手袋をしていなかった人が着用するケースもありますが、特に運転系の職に携わる人は、それ以前から手袋をしている姿が見受けられます。 はとバスによると、バス運転士に関しては手袋の着用は任意とのこと。それでも、多くのドライバーが着用しているそうです。ひとつは、汗などによるハンドルなどのベタつき防止で、手汗で手が滑ることを防ぐ目的もあるといいます。 白い手袋を
横断歩道をわざと「斜め」に引いた交差点が愛知県内で導入されており、事故防止に効果を挙げています。その角度も「12度」ときまっているそうです。 その名も「鋭角横断歩道」 愛知県内で、ちょっと変わった横断歩道が導入されています。車道に対し、わざと「斜め」に引かれているというものです。もちろん、交差点の対角を結ぶスクランブル方式にしているわけではありません。 鋭角横断歩道が導入されている愛知県日進市の米野木東交差点(画像:愛知県警)。 愛知県警はこれを「鋭角横断歩道」と称し、2012(平成24)度から整備を進め、2018年度末時点において県内32か所の交差点で導入しているそうです。「県下で発生する人身事故の半数近くを交差点関連の事故が占めていることから、歩行者の横断中およびクルマの右左折時における事故を減らすことが、交通事故全体の削減につながると考え開発しました」といいます。県警へさらに詳しく話
タクシーの屋根にはなぜ「行灯」がついているのでしょうか。正式には社名表示灯といいますが、もともとの目的は「防犯のため」だそうです。この行灯を考案した製造メーカーに話を聞きました。 小さな「防犯灯」から始まった行灯 タクシーのシンボルといえば、屋根についている「行灯(あんどん)」。正式には「社名表示灯」といい、法人タクシーでは会社ごと、あるいは企業グループごとに異なるデザインのものが見られます。個人タクシーでは、全個連(全国個人タクシー連合会)系は「でんでん虫」、日個連(日本個人タクシー連合会)系は「ちょうちん」と、所属する連合会の統一的な行灯が付けられることが一般的です。 拡大画像 武内工業所が製造する様々な社名表示灯、通称「行灯」(2019年2月、中島洋平撮影)。 この行灯、そもそもなぜ付いているのでしょうか。東京ハイヤー・タクシー協会によると、もともとは「防犯のため」とのこと。「ドライ
広開土大王艦事件について日本側の公開映像に関する件 - 誰かの妄想・はてなブログ版 http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/12/30/070000 映像に映っている漁船は、漂流していた北朝鮮漁船を見つけて通報した韓国漁船ではないの? 船影が小さすぎてどの地方のものかは同定できないですが、この船は明治〜昭和期に朝鮮半島へ技術継承された(おそらく)伝統和船「カワサキ」をベースとした木造船です カワサキは青森〜富山(後世に北海道)付近の沖合に漁業および海運に利用された大きな種別で言うところの北方舟で、その全長は三十〜四十尺(10メートル)前後、重さは二百五十〜二百七十貫(1トン)前後です 中国はシルクロードなどの歴史からペルシャやアラブとの交易の中で南方舟の技術を発展させ、現在FRPや鉄鋼などの新素材の採用をしても(小型船の)技術ベースは南方舟であり
11月21日に羽田発福岡行日本航空335便がオーバーブックのために欠航となったニュースは皆さまご記憶にあると思います。 オーバーブック(以下、OBと略)とは飛行機の座席数以上に予約を取ることを言いますが、航空会社では日常的にこのOBを行っています。今回は375席の飛行機に401人の予約が入っていて、その処理に手間取ったため、羽田の出発が予定時刻よりも大幅に遅れ、このままでは福岡空港の門限(夜10時)に間に合わないことが判明したため、便そのものを欠航させてしまったことが大きなニュースになりました。 座席数より26人多いお客様のご予約ですが、そういう時はあふれたお客様に降りていただくことで便を出発させ、降りていただいたお客様には一定の賠償金をお支払いし、次の便をご案内するというのが運送約款で定められている手続きですが、今回の「事件」は、便そのものが欠航になってしまったために、約400名のお客様
タクシーは法人タクシーと個人タクシーに二分されますが、利用者にとってはどのような違いがあるのでしょうか。経験を積んだベテランでもある「個人」を利用したい場合、どうすればよいのでしょうか。 「個人」といえども配車センターから配車される タクシーには大きくわけて、会社所属の「法人タクシー」と、個人営業の「個人タクシー」があります。 拡大画像 東京で全個連系の組合に属する個人タクシーは、車体色が白地に青いラインで、「でんでん虫」の行灯がついている(画像:Pumidol Leelerdsakulvong/123RF)。 個人タクシーは車体や屋根上の行灯に「個人」と書かれていますが、料金などは一般的な法人タクシーと同じで、利用するぶんにはあまり変わりがないかもしれません。しかし、使用している車種は、法人タクシーでは見られない珍しいものも。一般的なコンパクトカーもあれば、レクサス、ベンツといった高級セ
急な坂道では、ドーナツ形の凹みがついたコンクリートの舗装が多くみられます。アスファルトではなくコンクリートである理由や、丸い凹みの作り方について施工業者に聞きました。 急坂ではアスファルト舗装が困難 一般的な平地の道路の舗装はおなじみのアスファルトが多いですが、急な坂道や地下駐車場の傾斜した通路などではアスファルトではなくコンクリートを用いた舗装が多くみられます。また、急な坂道ではコンクリートの路面にドーナツ形の凹みがつけられている場所もあります。 ドーナツ形の凹みのついた、坂道のコンクリート舗装。写真はイメージ(佐藤 勝撮影)。 急坂で用いられるコンクリート製の舗装は「真空コンクリート舗装」という工法が使われているといいます。なぜ急な坂道ではこのような舗装が多いのでしょうか。道路の施工と舗装を手掛ける世紀東急工業(東京都港区)に聞きました。 ――急な坂道でコンクリート舗装が多く用いられる
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く