1本目スタート。他の参加者らに見送られ、「行ってきまーす」=長野市のスパイラル 座って滑るもの――。子どもの頃やったそり遊びの記憶から、そんなイメージしかなかった。そりの上に寝そべり、硬い氷のコースに頭から突っ込むスケルトンは、どうしても「危ない競技」という印象。「けど、取材するならやってみなきゃわかんないじゃん」。腹をくくって、体験してみた。 1月23日、雪の舞う長野市のボブスレー・リュージュパーク「スパイラル」で、「リュージュ・スケルトン体験会」が開かれた。参加資格は小学校高学年以上。県内外から26人の男女が参加した。 「重心が下にあるので、じっとしていればゴールできる。安全です」。そりの重量は30〜40キロ。重い頭が進行方向を向いているため、壁にぶつかっても自然にコース真ん中に押し戻されて転倒しないらしい。「でも、その体勢が怖いのよ」 約20分間の講義後、実際に300メートル