1本の電線にふれているだけだと電圧の高低差がないので、鳥は感電しません 電気は、水の流れと同じで高い方から低い方へ流れる性質を持っています。このため、「電圧(※1)」の高低差がないと電気は流れないのです。 ふつう、鳥が電線に止まる時は、1本の電線に両足でふれているだけです。 鳥が止まる電線にも電気が流れていますが、鳥の右足と左足の場所の電圧には、ほとんど高低差ができません。そのため、鳥の体にくらべ「電気抵抗(ていこう)(※2)」が小さな電線のほうを電気が流れるのです。 (※1)電圧 電流を流そうとする圧力のこと。「V=ボルト」という単位で表します。電圧が大きいと流れる電流も大きくなります。家庭で使う電気は「100V」または「200V」の電圧です。 (※2)電気抵抗 物には、電気が流れにくいものと、流れやすいものがあります。流れにくさを「電気抵抗」または「抵抗」とよび、「Ω=オーム」と