熱射病(=重度な熱中症)になってしまったときに、命を落とさないための最大のキーポイントは「どれだけ素早く深部体温を下げることができるか」です。 体温を下げる方法は、氷を使ったり、シャワーを使ったり、扇風機の風に当たるなど、体温が下がるスピードが早いか遅いかを別にすれば、たくさんあります。 その中で、「熱中症などになってしまったときは、『首』『わき』『鼠径部(そけいぶ=股関節の付け根あたり)』の3ヶ所を冷やしましょう」というフレーズを聞いたことありませんか? 実はこの方法、深部体温が下がるスピードがすごく遅いんです。 重度な熱中症である熱射病になった人がいて、その人の首、わき、鼠径部にただ氷を置いて冷やしても、深部体温が下がるスピードはかなり遅いので、下手をすれば命を落とすことに繋がってしまいます。今回の記事は、そんな話です。 【追記(2018.7.20)】多くの方にこの記事を読んでいただき