大気の構造と流れ さまざまな気象現象 気温の鉛直分布から見た大気の構造 下の図は、気温の高度分布と大気層の区分の模式図を示します。 縦軸の気圧と高度の目盛から判るように、高度で15km毎に気圧は約10分の1になります。ある高度の気圧はそれより上の大気の重さに比例するので、大気のほぼ90%はこの15km以下に存在することになります。 地球に降りそそぐ太陽エネルギーは、大気よりも地表面で吸収される量がはるかに多い。このため、大気は地表面に近い層から暖められ、上層と下層の大気の交換すなわち対流が起こります。対流が活発で、上空ほど気温が低下する地上から高さ10~16kmまでの大気の層は、対流圏と呼ばれています。雲や降水などの天気現象は対流圏で起こります。 対流圏より上では、上空に向かって気温の低下率が小さいか、逆に気温が上昇するようになります。 このような気温分布の大気では、対流が起こりにくく成層