あなたがIBM社で働いていたら、『iPhone』を職場に持って行くことはできるが、音声認識で稼働するデジタル・アシスタントの『Siri』は利用できないだろう。同社のネットワークはSiriの利用を許していないのだ。 その理由は、ユーザーが話した内容をすべて、Siriがノースカロライナ州メイデンにあるApple社の巨大なデータセンターに送信していることだ。そして、Siriによって実行された検索、作成された電子メールのメッセージや不適切なジョーク等がその後どう扱われるかについてはブラックボックスであることだ。 IBM社のジャネット・ホラン最高情報責任者(CIO)は今週、マサチューセッツ工科大学(MIT)の『Technology Review』誌に、自社ではSiriを全面的に禁止していると語った。「IBM社は、Siriに話した質問がどこかに保存される可能性があることを懸念している」と同誌には書かれ