11月16日、最後のホームゲーム終了後。観客への挨拶のために歩み出たINAC神戸の髙瀬愛実は、今シーズンを振り返ったところで言葉を詰まらせた。悔し涙の訳はその成績にある。エキサイティングシリーズ(※)へ進出したものの、最終節を前に最下位に沈んでいるINAC。昨シーズン4冠を達成した常勝軍団の歯車はどこで狂ってしまったのだろうか。 ※レギュラーシリーズ18節を10チームで戦い、上位6チームがエキサイティング上位シリーズへ進み10節を戦う。 今シーズンキャプテンを務める髙瀬愛実(中央)は、不甲斐ない成績に悔し涙を流した 厳しい戦いになることは、選手たちも覚悟して臨んだシーズンだった。主力クラスからチ・ソヨン、川澄奈穂美、近賀ゆかり、ゴーベル・ヤネズ(レンタル移籍)が抜け、若手にシフトチェンジしなければならなくなった。なでしこリーグレギュラーシリーズはまさかの5位。上位6チームで戦うエキサイティ