電子書籍フォーマットにおける自費出版が、歴史と定評をもつ大手出版社に脅威を与えている。 勿論これはアメリカの状況であり、まだ、日本の状況を反映するものではない。「まだ」と書いたが、それは、日本にも同様な状況がまもなく訪れると私が確信しているからである。 米 国時間の昨日、アマゾンが発表した『電子書籍売上上位50冊』の図表には山が二つある。一つは、13ドルで売られている書籍の山。これが50冊中16冊を 占め最も多い。二つ目の山は価格が1ドルかそれ未満のもの。50冊中12冊を占めるのがこの山で、図表中二番目に高い山になっている。 13ドルで売られている書籍の山は、歴史も定評もある大手出版社から発行されている、いわゆる「ベストセラー」の山であると考えていただければまず間違いない。そして、二番目の山は、ここ一、二年の間に隆盛してきた、「無名作家」による自費出版の山である。 例 えば、ケンタッキー州