不払い賃金が半年分ある。残業代や深夜、休日出勤の割増手当が支払われたことがない。同僚との付き合いが悪いことを理由に雇い止めされた――。枚挙に暇がないほど、「」の違法労働が全国にはびこっている。 全国労働組合総連合会(全労連)が行った「全国いっせい労働相談ホットライン」は、相談員228人を配置して148台の電話で労働者の悩みを受け付けた。寄せられた相談件数は、1日で295件にのぼった。 「上司に囲まれ、退職強要」 全労連に寄せられた違法な労働行為と思われる相談件数は、解雇や雇い止め、退職強要、給料や、残業代や休日出勤手当などの不払い、労働条件の不利益変更、パワハラにセクハラなど多岐にわたり、かつ深刻な内容だ。 これまでの、ひどい例ではこんな類がある。 「バスの運転手だったが、『車両のとめ方が納得いかない』と言われ、雇い止めされた」(愛知・男性)「昨年10月に転籍を通告されて給料5万円を引