ICC技術では2Kから4Kへのアップコンバートを行うが、これは解像度変換に主眼を置いたものではなく、人間が自然の景色や被写体を光の刺激として脳で理解する「認知」の過程を、映像による光の刺激として再現するためのものであるとのこと。ICC技術による映像クリエーションの具体的なアルゴリズムについては非公表ではあるが「カメラを通して撮影する際に失われる情報を、自然界のルールの上に基づいて再現するもの」(近藤氏)としている。 また「ICC-4Kテレビ」は、ICC技術とシャープの液晶技術を組み合わせているのも特徴として挙げられる。草尾氏は「ICC-4Kテレビでは、ICC信号処理に最適化した液晶パネルを採用している。そのため、汎用パネルにICC技術を適応しただけでは、同じ映像は出せない」と言い切る。液晶の駆動回路を最適化するなど、パネル設計の段階から映像の合わせ込みがなされていることは、他社の4Kテレビ