前回のお話 まゆさん宅でお話し中のUSAさんとまゆさん。 最近USAさんは、ポ村の雰囲気につかり過ぎて、都会のある部分に怯えるようになったそうです。 「昔、実家に住んでいた時にさ、帰りが終電になったことがあったのね」 深夜の踏切。 終電が終わったから電車は通らないはずなのに、いつまでも踏切の遮断機はおりている。 完全に壊れているようだった。 深夜なのに、人も車もだいぶ踏切前に集まってきていた。 「うちの町って夜でもあんなに人が外にいるのねって、思ったわよ」 深夜0時過ぎ「そんでどうしたわけ?駅前ってことはさ、駅員さんが何とかしてくれたりしないの?」 「駅員さんは来なかったし、交番も踏切横にあるけど、誰も来なかった。多分、遮断機の辺りにそういう時に連絡する番号とか書いてあったのかもしれない」 「連絡すればいいじゃん」 「大きい踏切でずいぶん人がいたし、それにあたしは遮断機のそばに、いなかった