⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 2024年、4月。 海外旅行きたーいっ。 「にゃ」 本当は本物のねこちゃんと暮らしたかったあたしの名前はあかり。そして大事な相棒、ねこロボットの名前はエルトン。 「にゃ」 この子は一人暮らしのあたしを癒し、慰めてくれている。いつかはお金を貯めて、本物のぬくもりを与えてくれるねこと暮らしたいとは思っているけど。 「よしよし、おいで。抱っこしてあげる」 こんなあたしは社会人三年目。 同期のひかりからだ。名前が似ていて親近感が湧いたのを覚えている。 「ああ…あの子ね、小林柚月」 見た目がかわいい子は性格がかわいくなくても、やっぱり男性社員に可愛がられるんだと実感した。ずるいよね。そう思うよ、あたしも。 「エルトンもスタイルの良いきれいな人が好き?」 「にゃ」 「やっぱり。動物ってさ、若くて可愛らしいぶりっ子系